2020年 玄関ホールの もう一つの生け花
昨日のブログにあげた玄関ホールの生け花。実は、玄関に入った時目に留まり気になったもう一つの生け花がありました。
事務所出入口の横に飾ってある松の生け花。
それが何なのかわからないので昨日のブログにはあげられませんでした。が、
今日、杉本幸子さんが活けられた生け花の様子を見に来られ、それがどんなものか教えていただく事ができました。
以前、「深山の景」「野辺の景」「河川の景」など“嵯峨御流”の「景色いけ」をいけて下さいましたが、飾ってあったのはその“嵯峨御流”の「若松」というお正月に飾る生け花でした。
さらに、お正月飾りとして、金銀の水引が結ばれていて、その水引があるので「七五三(しめ)の伝」の若松となるとの事でした。
その事を教えていただいて、後でじっくり見ると確かに、水引で七輪、若松も7本ありました。
五と三については(ネットで調べてみると)、
中央で、いちばん長い若松が「体」
右に伸びているのが「用」、左に伸びているのが「留」と言うらしく、
体と用の間に入れる腹籠(はらごもり)の枝が、五胎を生じるので「五」
体 用 留のそれぞれに添え枝を加えた陰陽三ヶ所の「三」を意味するようです。
玄関ホール正面の生け花の松や梅はいつものように山からとってきたもので、3つの花
「ストレチャー」「グロサリオ」「カサブランカ」(間違っていたらすみません)は買われたものだそうですが、この大きな生け花全体より、「若松」の方が購入のお値段的には高いそうです。
そして3つの花を囲うように活けられている梅と松。その梅は、
古い梅の木とすごく若い梅の木が一緒に活けられており、古い梅の木の間から若い(新しい)梅の木がたくさん出てきています。
令和になって初めての新年。それを梅の木で表現されているとの事です。
その新しい梅の木についている蕾が開き、花が咲くのが楽しみな、玄関ホールの生け花です。