玄関ホールの生け花 営業再開へ向けて
新型コロナウイルスの感染拡大防止の為、4月29日から臨時休館をしていたさくとう山の学校が、6月1日より営業を再開する事になりました。
そして、玄関ホールの生け花も、“「素晴らしい出会い」が生まれるようにと、待ってくれている”生け花から、
ナツハゼ、春菊の花、ムシトリ(虫取り)ナデシコ、ホタルガヤで活けられた
“訪れた人を清々しい気持ちにさせて、迎えてくれる“生け花に替わりました。
いつも活けてくださっている杉本幸子さん。
多分まだ営業再開の日については知らなかったと思いますが、ムシトリナデシコのかわいらしい花に小さな虫が付くように、小さくても(営業再開の)予感が杉本さんの中に付いたのかも知れません。
見た瞬間に清々しい気持ちにさせてくれるのは、先ずナツハゼの色合いと、いけかた(いけられた後の枝振りの形)からだと思います。
さらにそれを際立てているのが、ムシトリナデシコと黄色い花を咲かせた春菊。
その春菊の花、冬から春まで長い間、独特の香りのある葉を楽しんだあと、きれいな花を咲かせることからつけられたという「とっておき」という花言葉通りの存在感です。
ナツハゼには、秋に実に変わっていくたくさんの花がついています。
その実はジャムにしていただく事ができ、日本のブルーベリーとも呼ばれているようです。
そして、ブルーベリーなどと同様に視力向上に効果があり、また抗酸化作用が期待されている成分ポリフェノールの量は、ブルーベリーの2~3倍とも言われ、体の老化を促す体内の酸化を抑え、若々しさを保ってくれる効果も期待できるようです。
そしてホタルガヤは、
営業再開を前に、ここ福山でもホタルが舞い始めたその情景、季節感を感じさせてくれています。
そんな営業再開へ向けて活けられた生け花は、
臨時休館で山の学校が老化したというわけではありませんが、若々しさを保ってくれる効果のある実に変わっていくナツハゼが、いきいきとした日を取り戻していこうとする山の学校の姿を感じさせ、
訪れた人を清々しい気持ちに、またホタルが作り出す光のように、うっとりと和ませ迎えようとする気持ち(意気込み)を現わしてくれている。