将来を見通す 玄関ホールの生け花
いつも玄関ホールの生け花をいけてくださっている杉本幸子さん。
気になっていたけれど、雨続きで山に行けなかったけれど、やっと行って来られた。と
昨日(6月23日)、その山から持ってこられた“フクラシ”に、この季節にピッタリの紫陽花をホタルガヤと共にいけてくださいました。
(いつも持って来られた時は沢山の枝葉がついている木も、いけ終わるとすっきりしながらも元からそうであったような姿に、「足すより、引く方が難しい」と、おっしゃるのも分かる気がします)
他ではなかなか見る事ができない野山に自生している花・木を活かした生け花。
だからこそ感じられるのか、また引き算も上手だからでしょう、今回もとても清々しく、見た瞬間にここ数日の蒸し暑さも忘れさせてくれます。
フクラシは、葉柄が長く、風が吹くと革質で厚い葉と葉がこすれる音を立てて、そよぐことから“ソヨゴ”と名づけられたその別名のようで、
その葉の構造は比較的丈夫で、加熱すると内部で気化した水蒸気が漏出することができず、葉がパチンと音をたててはじけるのでその膨れる事から“フクラシ”と名付けられたそうです。(「弥生のおばさんガーデニングノート」「wikipedia」より)
ついている実は秋には赤くなるようです。
その葉は、雨が降らなくてもカラカラに乾かないように、厚くて丈夫な表皮をもつことで、乾燥した痩せ地に生育できることから「先見の明」という花言葉が付いています。
新型コロナウイルス感染の影響も、都道府県をまたぐ移動が解除され、感染防止対策をとりながらではありますが、徐々に以前の生活に近づきつつあります。
山の学校ランチも7月からは店内での営業を再開いたします。
コロナと共にどう生きていくか。山の学校へ、山の学校へ来てくださった方へも、将来を見通すことが大切。と、この生け花が語り掛けてくれています。
そして紫陽花は、
花の色によって違った花言葉をもっており、また咲いた時からずっと同じ色なのではなく、根から吸う成分によって咲いている間にも色が変わることから、「移り気」「浮気」という花言葉をもつようですが、
一方で小さな花が集まって咲いているようにみえることから「和気あいあい」「家族」「団欒」などの花言葉もついているようです。(Creemaより)
コロナと共に、コロナにどう向き合っていくのか、将来を見通して、和気あいあいの日常生活を戻す為には?と語り掛けている。
紫陽花の花言葉(Creemaより)
青:「冷淡」「無情」「辛抱強い愛情」など。雨に耐えて咲く姿から、そんなイメージが連想されるのかも。
白:「寛容」。パートナーと認め合う意味を込めて、結婚式の装飾にも人気がある花言葉。
ピンク:「元気な女性」「強い愛情」など。お母様へのプレゼントに人気なのはこの色。
玄関に飾られている杉本さんの「紫陽花」のちぎり絵は、「辛抱強い愛情」でしょうか。