玄関ホールに 秋の気配(生け花)
先週末降った雨。多くではありませんでしたが、その雨で暑さが少し和らいだように感じます。
それでもまだまだ厳しい暑さが残っており、立秋を過ぎたとはいえ秋の気配はなかなか感じられません。が、しかし
さくとう山の学校の玄関を入ると秋の気配を感じる事ができます。
昨日(8月25日)杉本幸子さんが、いつものように季節を感じる(秋が訪れる事が感じさせてくれる)生け花をいけて下さいました。
日本の秋の代名詞のようなススキと、(杉本さんに名前を教えてもらった)ススキに似たススキより背が高くたっぷりの穂を持ったパンパス。
その中に咲く、青紫のリンドウと
ロゼワインようなきれいなピンク色のケイトウの花に、菊の花に似た黄色い花(名前は分かりません)と、
色とりどりのたくさんの秋を運んできてくれました。
そして、これから赤くなろうとしている実をつけたツバキが更に秋の気配を感じさせてくれています。
ススキは、いける前に葉の先端を(垂れないように?)手でちぎり、穂もちぎりながら広げられ、
パンパスも余分な穂を手でちぎって広げていけられていました。
その姿がより秋を感じさせてくれているのですが、その事で玄関から入ってくる風で穂が敏感に揺れなびいて一層秋を、涼しい秋を感じさせてくれています。
風が吹けば穂先が揺れている秋の代名詞のようなススキは、例えば山火事などにあって、地上部が焼け野原になってしまっても、生き残った地下茎から芽を出し、一番初めに生えだすのがススキというほど生命力が強く、その花言葉には、「活力」「勢い」「活気」「元気」「勢力」「生命力」などがついています。(参照したページ“はなたま”)
そして、その根っこが漢方薬として用いられてきたリンドウの花言葉は、「病気に打ち勝つ」というイメージに由来するものとして「勝利」「正義感」という花言葉もつけられています。(参照したページ“暮らしーの”)
“新型コロナの国内第2波の感染拡大は全国的にみるとだいたいピークに達した”と、専門家の皆さんが言っておられましたが、重傷者は増え続け、美作市の近隣でも感染者が出るなど引き続き感染拡大防止対策と個々の注意が必要で、インフルエンザと共に感染が広がる恐れのある秋から冬へと向かう中で、ススキのような生命力を持って、リンドウの花言葉のように「病気に打ち勝っていく」そんな事も言ってくれている生け花のように思います。