(生け花)秋の到来。そしてその先も
日中はまだ薄着がちょうど良いくらいでも、朝の日差しに暑さを感じる事はなく、逆に薄着だと肌寒く、厚手のものに替えた布団が気持ちよく感じています。
気がつくと、厳しい暑さだった今年の夏が過ぎ去っていました。
秋の気配から秋到来。
訪れる季節をいち早く教えてくれる、そしてやって来た季節を感じさせてくれる。
1年を通して季節の移り変りを、四季を感じさせてくれている杉本幸子さんが活けてくださっている玄関ホールの生け花。
(私が)ここ岡山県美作市福山地区へきて3年半、どれくらいその生け花を見て季節を感じさせてもらえたか?少なくとも月に1~2度?いやいやもっとそれ以上。
そして私にとって4回目の秋が到来したことを告げてくれた今回の生け花は、
実のついた栗の木に、秋に花を咲かせる菊芋の花、そしてケイトウ、ヒイラギナンテンの生け花です。
本当に数多くの、ひとつひとつが違う生け花を見てきましたが、栗の木と菊芋の花を使った生け花は初めてです。(いずれも野山畑から運んできた季節です)
野山で見かける生い茂った栗の木から感じる秋とは違う秋。
シンプルな栗の木が、向日葵の夏の黄色とは違う、イチョウの葉の色に似た秋の黄色の花をつけた菊芋の花の中で、そのシンプルさが栗の木、栗の実を強調して、より秋の到来を感じさせてくれています。
やがて落ちる栗の実、首をかしげている菊芋の花は、秋の味覚“栗“と、やがて散ってその後に採れる(今、美容や健康面から注目されている)菊芋を、そしてさらにその先にある季節も感じさせてくれています。
同時に、玄関ホールのちぎり絵も掛け替えてくださり、昨日の山の学校ランチに来た方達の目も楽しませてくれていました。
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