さくとう山の学校の玄関ホールは深まる秋へ。


約3週間前9月の下旬にいけて下さった秋の味覚“栗”から、同じ秋の味覚でも“柿”を、それも“栗”以上に豪快な秋を、杉本幸子さんが今回はご夫婦で運んで(活けて)くださいました。
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野山やご自宅の周りにある季節、自然のものを持って来ていけて下さる杉本さんの豪快な生け花。


その材料、花材はいつも杉本さんのご主人が軽トラに積んで来られています。(逆に言えば、軽トラでないと運べないものでいけられているのが山の学校の杉本さんの生け花です)
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そして今回の秋(生け花)は、ご主人が運んでくるだけでなく、いける時にも手伝っておられるほど豪快な生け花になりました。
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俳句の季語を調べてみると、栗も柿も“晩秋”とありました。


俳句の、季語の事については全く知識がないので、間違った事を言っているかも知れませんが、ここ(美作市福山地区)で感じる秋は、仲秋に木についた栗の実が目立ち始め、晩秋にかけてその実が落ち始めて実の収穫が始まり、晩秋に入った頃から柿が色付き始めています。


初秋にいけて下さったススキの生け花で秋の気配を、仲秋にいけて下さった栗の生け花で秋の到来を、そして晩秋に入った柿の生け花で秋は深まってきました。


同じ秋でも、外で感じられる(見つけられる)秋の移り替わりを、山の学校玄関ホールで杉本さんの生け花が感じさせてくれています。


柿の話ばかりになりましたが、今回の生け花に一緒にいけられているのは赤い花のケイトウと黄色い花をつけたセイタカアワダチソウ。
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そのセイタカアワダチソウは、繁殖力が強く、厄介者、邪魔者の雑草として知られていますが、毎年この時期杉本さんの生け花に使われると、立派な役割を持った役者に変っています。(・・コソコソ話? セイタカアワダチソウの花は、体内の毒を排出してくれる作用があり、肌にもよくて、アトピー性皮膚炎を改善する薬草でもあるようです。)
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この柿の生け花、「難しいなー」と言いながらいけて下さっていた杉本さん。


そして私も、このブログに載せる為に写真を撮り始めた時「難しいなー」と。


但しそう感じたのは杉本さんの「難しい」とは違って、この豪快さ、真っ盛りの秋を写真に収める事、そしてそれを紹介する事の難しさ。


色々試してみましたが、その方面の腕が無いのが一番の要因ですが、無理なようです。
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さくとう山の学校へ来て、実物を見てもらうのが一番です。


(1本に見える柿の木も、使われた木は実は1本ではなく、その1本の木についている色づいた虫食いの葉、それぞれ違う顔の実が、季節を移り替わる季節、過ぎていく時間をかんじさせてくれています)
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