3月に入り、春の訪れを草花の変化で感じるだけでなく、肌でも感じられる日が増えてきました。


杉本幸子さんがいけ替えてくださった山の学校玄関ホールの生け花は、そんな心地よい山の学校の外の景色(季節)です。
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山の学校の外に咲く赤い花をつけたツバキと、その向こう見える、この季節に黄色い小花をいっぱい咲かせるサンシュユ(山茱萸)を、
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白い花をいっぱいつけた馬酔木(アセビ)と一緒にいけてくださいました。
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サンシュユは、薬用植物としても名高いことから、健康や滋養強壮に関連するイメージの花言葉「持続」「耐久」「強健」といった花言葉が付けられています。


そして、馬酔木には「犠牲」「献身」といった花言葉がついており、国を救うために怪物の生け贄になったギリシア神話のアンドロメダに由来するともいわれます。


1年前、新型コロナウイルス感染症が拡大し始めて以来、医療従事者の皆さんの使命感と「献身」的な働きが無ければ感染者の数は今の数ではとても収まっていなかったと思います。


先月から日本でもワクチン接種が始まりました。コロナに対抗して「強健」な身体を持つ事が出来る日か近づいてきて来ている。


ツバキの蕾が徐々に赤い花変わるにつれて進んでいく。


この生け花は、春の景色と共に、そんな事も語りかけているような気がする生け花です。


そして、(掛け替えてくださった)玄関ホールの大きなちぎり絵の中では、早や桜の花が満開です。
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今回いけ替えてくれる前のネコヤナギの生け花。


また何度かいけてくださった事もあったのですが、ネコヤナギの印象はいけてくださった時の花の形と色のもの、ひらいた花を見た事がなく、ひらいていく様子に少し驚いていました。
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