風が通り抜ける
今朝、周回遅れのブログを書き終わりましたら、杉本幸子さんがお花を替えに来られました。
ということで、本日2度目のブログの更新です。
新たに生けられた花は、「五月梅(ゴガツバイ)」と「うの花」です。
縦横に伸びる大きな枝ぶりと花は紅白2色のみという力強い印象の生花です。
生け終わった杉本さんと少しおしゃべりをしました。
木々の間を風が通り抜けるようなイメージとのことです。
杉本さんから風が通り抜けるイメージということを聞いて、ふと、村上春樹の「風の歌を聴け」とうタイトルを思い出しました。
福山に住み始めて、ときおり、風にも音があるんだな、と思うことがあります。
竹や枝、葉っぱが擦れる音はもちろんですが、サーキット場でマシンが奏でるエンジン音も風が運んできてくれます。
田舎でも都会でも風は歌を歌っているのでしょうけれど、こちらの聴き手に心の余裕がなければ、聞くことはできないのかもしれません。
さて、杉本さんにはついでに、ちぎり絵のことも聞いてしまいました。
何回か前のブログにも載せましたが、玄関ホールにかけてある「神庭の滝」のちぎり絵です。
さっそく、杉本さんに「ブログに切り絵と書いてありましたが、ちぎり絵です」とご指摘をいただきました。すみませんでした、修正します。
神庭の滝のちぎり絵をみて、まず思ったのが、緑の色合いがとてもきれい、ということでした。
暗めの緑と明るめの緑、青味の強い緑と黄色味の強い緑のグラデーションがとてもきれいです。
また、ひとつひとつの色も吟味された美しい色です。
製作には、構想を練るところから和紙の選定と収集など、実際に作り始める前の段階でとても時間がかかるとのことでした。
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